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気管にできた腺様嚢胞癌と闘う母の記録

死を覚悟しなければいけない状況。


2018.4.17(火) つづき

気管支鏡検査は無事に終了。

その検査結果を踏まえ、面談室にて先生とお話。
母は検査後で疲れてるので部屋で休んでてもらって、父と私だけで聞いた。
午前中に撮影したCTと気管支鏡検査で撮影した写真を見ながら、そして図にも書きながら説明していただいた。


*奥までは診れなかったが、気管内がかなり腫れていて、空気が通る隙間がほんの数ミリしかない状態。
*その隙間に何か白いものが写っているが、それが痰なのか、取り残した腫瘍なのか、それとも取った部分の腫瘍がまた大きくなってきているのか、それは今日の検査では分からない。
*その数ミリの隙間に痰が詰まってしまった場合、それで窒息する可能性がある。
*それは今にでも起こりうる状態。
*声帯もほとんど動いていないので機能していないように見える。
*選択肢は2つ。
*1つは気管支鏡での手術をし、詰まっている原因のものを取り除く。
*それが痰なら結果的には一番いいが、もし腫瘍ならば取り除く処置をすることになる。
*ただ、気管(声帯の近く)にステントを入れていること、放射線治療をして間もないことから、手術にはかなりの危険を伴う。
*全身麻酔をしての手術になるが、その際人工心肺も準備しての処置になる。
*人工心肺を使うということは、体の血液を入れ替えるということで、サラサラの血液が体内に入ることになる。
*それは手術中に気管内で出血をした場合に止血が間に合わずに出血による窒息が起こる危険があるということ。
*放射線治療を終えて間もないので皮膚が弱くなっていて普通より出血する可能性が高い。
*万が一、手術中にそのようなことが起こった場合、すぐに挿管しようとしても、母の場合はステントが入っているので難しい。
気管切開もステントがあることでできない。
*気管内のステントがもし手術中に破損した場合、そのステントによって窒息する可能性がある。
*そのようなかなりの危険を伴う手術をやるか否か。
*明日であれば人員・機械など、母の手術に必要なすべてが揃う。
*最善を尽くすが、手術中に亡くなる可能性は申し訳ないが本当に高い。

*2つ目の選択肢は、このまま何もしない。
*いつ窒息してもおかしくない今の状況でその選択をするということは、言い方は悪いが痰が詰まって窒息するのを待つというような状態。
*様子を見ている間に状態が良くなればいいが、今の状態ではそれを待ってられる余裕はない。


内容的にはこんな感じだったと思う。



隙間が数ミリしかなくて今にも窒息するかもしれないだなんて…
ここに最初に入院した時と全く同じ状況じゃん…
がんセンターで手術して放射線治療して、よかったねって退院してきたはずなのに、なんで??
癌の治療のために入れたステントと放射線治療が、今回の処置をするにあたっての足かせになるなんて。。。
何のために今まで辛い治療を頑張ったんだろうか???

横で泣いている父を見たら、ずっと泣くのを我慢していた私も我慢できなくなってしまった。

しばらく泣かせてもらったけど、泣いてる今にも窒息しちゃうかもしれない。
早く決断しないと。


父と決めた選択は、
『明日、手術をする』

手術中に亡くなる可能性が高くても、無事に終わる可能性もあるならそれにかけたい!
何もせずに良くなるならいいけど、何もしなかったことで痰が詰まって窒息死するなんて嫌だ。


母への説明は、ここまで言うのは酷なので言わない方がいいと言うことになり、
先生から
『明日、手術して今より楽になりましょうね!今すごく辛いでしょ?今日の検査は軽く喉に麻酔をかけただけだから苦しかっただろうけど、明日の手術は全身麻酔でやるからね。途中で人工心肺を使うかもだけど、がんセンターでの手術の時にも一度使ってるものだから大丈夫だからね。頑張りましょうね!』
と言ってもらった。


今夜も痰が詰まって窒息する可能性があると言われたから病室に泊まろうかと思ったけれど、泊まるとしても別部屋になるようだし、母も不思議に思うかなと思ったので、病院から近い実家に泊まることにした。

病院から連絡が来ませんように。。。
明日の手術が無事に終わりますように。。。

by necorin29 | 2018-04-19 11:10